アルバム「versus」6番目の曲です。
蜃気楼
>この胸の中焦がして消える
夢は蜃気楼
歌詞にある通りここでは自分の夢を蜃気楼と表現してます。
夢見ることはできるけど、実際には届かない。
いつかは消えてしまう対象であると。
>今じゃちょっとした笑い話
僕がずっと捕らわれていたコンプレックス
打たれても痛みすらないのは
タフになったのか? 麻痺したのか?
年を重ねるにつれてコンプレックスってなくなっていくような気がしませんか?
だんだんどうでもよくなってくるのかなぁ。
皆さんはどう思うでしょうか・・・。
>人はいつもないものねだり
崩れ去ってやっと気付く幸福
夢は一歩踏みはずせば虚像さ
今になって思い知らされてる
満たされている時は現状をまともに見る事ができないですよね。
「崩れ去ってやっと気付く幸福」まさにその通りだと思います。
風邪ひいた時に健康が一番だと思うように^^;
後半部分は現実と夢とのギャップに悩んだ末の答えのようなものかな。
>駆けずり回って追い続けた夢が
砂のように手の中をすりぬける
吹きすさぶ風に尋ねてみる
この道の行方を
今 すべき事は何?
ちょっと胸が痛むような歌詞です。
夢を追い続けてそれがかなわなかった時にはどうすればいいのか。
どうすることもできずにただ佇むだけ。
自分では多分うまくいくだろうと、何の根拠も無いのに思ってしまう。
そんな自分が「気狂いピエロ」であり、蜃気楼のような夢が「狂った果実」なんだ。
作詞、作曲共に桜井さんだけじゃなく小林武史さんの名前が入っています。
現実に目を向けさせた少し突き放した感じの歌詞ですが、人間の変えることのできない本能のようなものが伝わってきます。
またメロディがそれを増幅させてくれます。
好き嫌いはあるでしょうが、ミスチル初期の頃の作品としては際立っている作品だと思います。

このアルバムの6番目です。あぃびぃーぜおいっつぉらっはぁい♪